トラベルシステムとは
トラベルシステム(Travel System)は、乳児用ベビーシート(またはキャリーコット)を、ベビーカー本体と車の座席に付け替えて使える仕組みです。寝ている赤ちゃんを起こさずに、車からベビーカーへとそのまま移動できます。
車で使うには「保安基準適合品」であることが必須
日本では道路交通法により、6歳未満の子どもを車に乗せるときはチャイルドシートの使用が義務づけられています。車載できるのは、国土交通省の保安基準に適合したEマーク付きの乳児用ベビーシートに限られます(現在の基準はUN-R129)。キャリーコットは車で使えない製品もあるため、必ず製品表示と車種への適合を確認してください。
3つの構成要素
| パーツ | 役割 |
|---|---|
| 乳児用ベビーシート | 赤ちゃんを乗せる本体。ベビーカーにも車にも取り付けられる |
| ベビーカー本体 | ベビーシートをセットして押せる台車 |
| ベビーカー用アダプター | ベビーシートをベビーカーに取り付ける部品 |
| 車載用ベース(ISOFIXベース等) | 車の座席に固定する台座。シートベルトで直接固定する製品もある |
ベビーシートを単体で持ち運べば、そのままキャリーとして使えます。室内での使い方(ゆりかごのように使えるかなど)は製品ごとに異なるため、取扱説明書を確認してください。
トラベルシステムのメリット
1. 赤ちゃんを起こさずに移動できる
車で寝てしまった赤ちゃんを、乗せ替えずにそのままベビーカーへ。低月齢期のお出かけが格段に楽になります。
2. 車から徒歩への移動がスムーズ
車載とベビーカー、それぞれの使い方が1台で完結するため、乗り降りのたびに抱き上げる負担が減ります。
3. 帰省や長距離移動で活躍
車での帰省や長距離の移動で、赤ちゃんの負担を抑えやすいのが利点です。
トラベルシステムのデメリット
1. 価格が高い
ベビーシート+ベビーカー本体+各アダプター一式で10〜20万円が目安。車載用ベースまで揃えると30万円を超えるモデルもあります。
2. ベビーシートの使用期間が限られる
使用期間は製品ごとに異なり、身長・体重の上限で決まります。1歳前後までのモデルが中心ですが、18か月頃まで使えるものもあります。いずれ通常のベビーカーへの移行が必要です。
3. 本体が重い
ベビーシート込みでベビーカー本体10kg超になることも。電車移動の頻度が高い家庭には不向き。
長時間乗せたままにしない
ベビーシートに乗せたままの状態が長く続くと、姿勢が固定されて呼吸に負担がかかることがあります。長距離の移動では2時間を目安に休憩を取り、赤ちゃんを降ろして姿勢を変えましょう。
主要ブランド
- Maxi-Cosi(マキシコシ):オランダ発のド定番
- Cybex(サイベックス):ドイツ発の安全機能特化
- Doona(ドゥーナ):イスラエル発、ワンモーションでベビーカー化
- UPPAbaby:アメリカ発、ベビーカー本体が高品質
トラベルシステムはこんな家庭に向いている
- 車移動が日常で、車から外出先への移動をスムーズにしたい
- 低月齢期の負担をできる限り減らしたい
- 長距離帰省の予定がある
- 予算的に余裕がある